私の彼は年上彼氏
文化祭は俺にとって地獄だ。
「翼先輩かっこいい。」「翼写真撮ろ」
さっきから俺が歩く道を女どもが邪魔をしてくる。
「おいおい翼。香琳ちゃんが見てるぞ」
最悪だ。こんな所をみられるなんて。
「翼先輩。モテすぎですね笑私居なくても文化祭まわりたい女の子多そうです。」
香琳がものすごく小さな声で俺に呟く。
「俺は香琳とまわりたいの。暇なのか?」
「少しだけ時間があるので顔を出しました。でも。」
「行くぞ香琳。わりぃ。」
「いや。え!」
「とりあえず行くぞ。」
「先輩はいつもいつも振り回すじゃん。」
私たちは、空き教室に入ることにした。
「俺さ、ずっと言いたかったんだけどお前と一緒にいたいんだよ。」
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