その人形は恋の行方を知っている
でも今日はノートを買うために来たんだから。今は金欠状態だし、余計な出費は控えたほうがいいだろう。

見るときになってしまうから、あえて見ないようにして特設コーナーの前を通ればいい。
そう思って特設コーナーに差し掛かった時だ。

「お嬢ちゃん、この人形はいかが?」
特設コーナーに立っていた中年の女性の声が聞こえた。

お嬢ちゃん…?私のことじゃない、よね…。
よし、スルーしよう。

「お嬢ちゃん、これを見ていって?」

…やっぱり聞こえる。しっかり聞こえてしまったのに無視するわけにはいかない。この女性はは私に話しかけているんだ。
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