カラダの関係は、お試し期間後に。
半信半疑のまま思いきって聞いてみた瞬間、全力でそれは途中で塞ぎ込まれてしまう。

「ち、違うっ!うるせぇっ!バカ!!」

「…はぁ?!なによ、バカって!!」

キバを剥いて言い返しているうちに、葵の変化にようやく気がついた綾乃。

「…あーーっ!あんた、顔も耳も真っ赤じゃん!!さては…飲みに行ってたわね?!仕事中に飲酒なんて、バカはあんたでしょっ?!ほら、さっさと仕事に戻りなさい!!」

どこまでも鈍い綾乃に対して葵は、そっと心の中でつぶやくのだ。

「(バカはお前だっつーの…)」
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