カラダの関係は、お試し期間後に。
パタン、と音を立てて閉まった扉をしばらく見つめていた綾乃だが、やがてその足腰を支える力は張り詰めていた糸が切れたかのように抜け落ち、床へと座り込んでしまうこととなる。

何が起きたのかを理解すればするほど心臓の鼓動はけたたましく胸を打ち始め、体温は上昇し、触れずとも顔面がとてつもない熱を帯びているのを感じる。

「う、うそっ?」
「……なんでーーーーーっ?!」

資料室には、綾乃のその叫び声だけが虚しく響き渡っていた───。
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