カラダの関係は、お試し期間後に。
「だからね、現代社会において今こそ!自然派嗜好は人間にとって何よりも必要なことなんだ」
「そういう観点から見るとね、自然体のままの人間の美しさがより強調され──」

「ガハァーッ!」

ネイチャーくんの熱い語りを遮った轟音の正体は…綾乃の盛大なゲップだった。

「あ、綾乃さん…今、ゲップした…?」

突然の出来事に頭が追いつかず、ネイチャーくんは真顔で言葉を失った。

「…ゲフゥ!あら、ごめんなさいねっ(笑)このお弁当がおいしすぎて、つい…アッ──」

体を一瞬震わせた綾乃のお尻から、今度は「ぷうぅぅぅ…っ」と空気を絞り出す音が鳴り響き、辺りは静寂に包まれた。

「………!!」

話すことを忘れ、目を見開いて顔面蒼白となったネイチャーくんに綾乃は恥ずかしそうにペロッと舌を出してはにかんだ。

「やぁだーっ、私ったらぁ!(笑)自然の中でリラックスしすぎちゃってオナラまで出ちゃうなんて…」
「あ…でも、人間は自然体のままが一番美しいんだっけ?」

唇に人差し指を当てて、空中を見上げてしばらく考えると、綾乃はニコッと満面の笑みを浮かべた。

「…なら、問題ないわよねっ?♡」

「………。」

それ以来、ネイチャーくんからの連絡が来ることは……なかった。
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