君と奏でた、あの日の詩。

朝日が差し込む公園。


いつもの見慣れた公園だけど、その日は何か違った。


静かな公園に響く、君の声。


その声に惹かれて、公園のなかに入ると、その声の持ち主は、ジャングルジムの上に座っていた。


風になびく、長い黒髪。


少し伏せられた長い睫毛。


そして、形のいい唇からは、綺麗な声が発せられていた。


その姿と声にみとれていると、その少女はこちらを向いた。


「あ…。」


突然のことに声が出せない僕。


すると、君は天使が舞い降りるようにジャングルジムから飛び降りた。


そして、綺麗な顔で微笑んでこう言った。



「…内緒だよ?」


< 1 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop