先生、私がヤリました。
家…、自宅のマンションに着いて、急いでエレベーターに乗り込みました。

部屋は二階ですけど、さすがに重たいキャリーケースを抱えて階段では上れなかったので。

マンションのエントランスにはもちろん防犯カメラが設置されています。
それに変装もしていなかった。

…ね?何度か警察の人もカメラを確認させて欲しいって管理人さんにお願いに行ってますよね?
でも何度調べてもその日の映像は残されていなかった。

ていうか、カメラ自体がその日の前後から故障していた。
カメラを壊した犯人は私と、管理人さんです。

共犯者かって?
違いますよ。
カメラだけ壊して欲しいってお願いしたんです。
私は今から凄いことをするから、カメラがあると困るんだって。

何で管理人さんが協力したのか?
ふふ…。
寝てたんですよ、私達。

はい。寝てた、って言いました。
だから…、もう。
ヤッてたってことです。

いやいや、ずっと、頻繁にじゃないですよ?
そのお願いの時だけです。
私はお金持ちなわけでも無いし、何かの役に立てるわけでも無い。

私自身が持っている武器は、
「JKのカラダ」だけです。

あの管理人さん、三十代半ばでしたっけ?
お父様のお仕事の手伝いみたいですね。

それくらいしかお礼出来ないけどって言ったら、喜んで承諾してくれました。

…今頃あの人も何かしらの処分を受けてるんですか?
ちょっと申し訳ないですね。
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