先生、私がヤリました。

ハヅキくんの件だけでも既に成功してるのに、夫婦の絆すらも壊そうとしている。

この家庭の何もかもを私は壊している。
支配してるっていうか、一つの家庭、一人の人間の人生が私の意志で変わっていくのは気味がいいっていうか…。

そもそも、その時点では奥さんの存在のせいで私の未来が間違っちゃってるんですよ。
奥さんさえいなければ、取り敢えず順当に高校を卒業して、生徒じゃなくなれば先生だって私と恋人になれたわけだし。

出会う順番が違ったってだけで私と先生の未来が変わっちゃうなんて意味不明じゃないですか。

だから私が正しく戻してあげるつもりでした。
在るべき物が正しい場所へ。

間違った場所で納得出来ないクセに納得したつもりになって、
おかしな型に無理矢理ハマろうとするからヘイトが溜まって犯罪だって絶えないんだから。

私は正しいことをしたんです。
今だってずっと。
そう思ってます。