先生、私がヤリました。
学校でもその話題で持ちきりで、相変わらずちゃんと出勤してる先生は案の定、生徒達に質問攻めにされてました。
今頃奥さんは警察やマスコミの対応を必死でやってるんだろうって思いました。
良いママを演じ続けて。
朝のホームルームが終わって、先生が私に生徒指導室に来るようにって言いました。
無断欠席した指導らしいです。
友達に頑張ってーって手を振られながら、私は先生について教室を出ました。
無断欠席をしてもいつもだったら絶対に呼び出さないはず。
絶対にハヅキくんの話だって確信がありました。
二人きりの生徒指導室で、やっぱり先生は机の上にあのヒーローの缶バッジを乗せました。
「これはやっぱりハヅキのじゃない。」
「警察に渡さなかったんですか?犯人の手掛かりになるかもしれないのに。」
「妻に聞いたら、やっぱり見覚えがないらしい。それにコレ。」
先生は缶バッジを裏返して銀色の部分に書かれたハヅキくんの名前を指差しました。
「俺の字でも妻の字でも無い。」
「じゃあやっぱり犯人の字だ!」
「悪戯だろう。」
「悪戯?」
「ハヅキの名前も家も、全部が公開されてる。事件は全く進展していなかった。悪戯でもして煽ってるつもりなんだろ。」
「…見覚えは?」
「なんの?」
「この字の。」
「無いって。」
悲しかったです。
先生は私の担任なのに。
ずっと私の字を見てきてるはずなのに。
ちっとも記憶に残ってないなんて。
今頃奥さんは警察やマスコミの対応を必死でやってるんだろうって思いました。
良いママを演じ続けて。
朝のホームルームが終わって、先生が私に生徒指導室に来るようにって言いました。
無断欠席した指導らしいです。
友達に頑張ってーって手を振られながら、私は先生について教室を出ました。
無断欠席をしてもいつもだったら絶対に呼び出さないはず。
絶対にハヅキくんの話だって確信がありました。
二人きりの生徒指導室で、やっぱり先生は机の上にあのヒーローの缶バッジを乗せました。
「これはやっぱりハヅキのじゃない。」
「警察に渡さなかったんですか?犯人の手掛かりになるかもしれないのに。」
「妻に聞いたら、やっぱり見覚えがないらしい。それにコレ。」
先生は缶バッジを裏返して銀色の部分に書かれたハヅキくんの名前を指差しました。
「俺の字でも妻の字でも無い。」
「じゃあやっぱり犯人の字だ!」
「悪戯だろう。」
「悪戯?」
「ハヅキの名前も家も、全部が公開されてる。事件は全く進展していなかった。悪戯でもして煽ってるつもりなんだろ。」
「…見覚えは?」
「なんの?」
「この字の。」
「無いって。」
悲しかったです。
先生は私の担任なのに。
ずっと私の字を見てきてるはずなのに。
ちっとも記憶に残ってないなんて。