先生、私がヤリました。
あの時は先生のことやハヅキくんのことで頭がいっぱいだったから警察が来てもどこか落ち着いていて、混乱していないようで本当は混乱してたんですね。

だって、あの時の刑事さんの一人があなただったってこと、今になって思い出しました。

もう一人の人のことは本当に憶えてません。
顔もちゃんと見てなかったから。
あなたはあの日から優しかったですよね。

好きになっちゃうかも。
ジョークですよ。笑ってください。

お子さんいるんですか?
中学生?大きいですね。
良かったですね、私の専門外です。
あはは。

私はハヅキくんを手招きして、私の所にやってきたハヅキくんの手を握りました。

「ちょっと待っててね。」

「うん…。」

若い刑事さんがいつでも動けるように身を乗り出すようにして構えてました。

スマホを操作して、先生に電話をかけました。
ちょうど学校はお昼休みくらいの時間だったので、先生はすぐに出てくれました。

最後に、私の我が儘を聞いてくれて嬉しかったです。
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