政略結婚ですが、不動産王に底なしの愛で甘やかされています
「涼成さん、コーヒーを入れてもいい?」
ダイニングテーブルでノートパソコンを広げ仕事をしていると、引っ越し業者の荷物搬入を終えてから荷解きをしていた恵茉が入ってきた。時計の針は十四時半を指している。
「恵茉が来る前にケーキを買ったんだ。よかったら一緒に食べないか?」
「え! うれしい!」
躍るように喜ぶ姿に自然と笑みがこぼれる。
こうやって無邪気な態度を取る彼女の姿は微笑ましく、八歳下なので妹のように感じている。
「一応恵茉が好きなモンブランと苺のショートケーキを買ったけど、好きなのを選んでいいよ」
コーヒーの準備をする恵茉の横で、冷蔵庫からケーキが入った箱を取りだして広げながら言う。
短期間で互いのことをよく知ろうと、時間が許す限り電話やメールのやり取りをしてきた。交流の過程で恵茉から敬語が抜け、夫婦とまではいかないが付き合いたての恋人同士くらいの距離感にはなったと思う。
ダイニングテーブルでノートパソコンを広げ仕事をしていると、引っ越し業者の荷物搬入を終えてから荷解きをしていた恵茉が入ってきた。時計の針は十四時半を指している。
「恵茉が来る前にケーキを買ったんだ。よかったら一緒に食べないか?」
「え! うれしい!」
躍るように喜ぶ姿に自然と笑みがこぼれる。
こうやって無邪気な態度を取る彼女の姿は微笑ましく、八歳下なので妹のように感じている。
「一応恵茉が好きなモンブランと苺のショートケーキを買ったけど、好きなのを選んでいいよ」
コーヒーの準備をする恵茉の横で、冷蔵庫からケーキが入った箱を取りだして広げながら言う。
短期間で互いのことをよく知ろうと、時間が許す限り電話やメールのやり取りをしてきた。交流の過程で恵茉から敬語が抜け、夫婦とまではいかないが付き合いたての恋人同士くらいの距離感にはなったと思う。