政略結婚ですが、不動産王に底なしの愛で甘やかされています
食事と風呂を済ませ、リビングで少し寛いだあと揃って寝室に移動する。
ティーシャツにハーフパンツという俺に対し、恵茉はサラッとした肌触りのよさそうなパジャマ。ショートパンツの下から伸びる健康的な脚につい目がいってしまう。
恵茉はどういうつもりでいるのだろう。昼間にあんなキスをしたし、さすがに俺を人畜無害とは思っていないはずだけど。
先に俺がベッドに上がって横になり、棒立ちになっている恵茉を呼び寄せる。
「おいで」
なにもしないから、とは言えなかった。
恵茉は緊張した面持ちで俺の隣に横たわる。部屋の照明を落としアッパーライトだけにした。
「明日は結婚指輪を取りに行く以外に、予定は入っていないよな」
「うん」
「ひとつ提案があるんだけど」
恵茉がくりっとした目を向ける。化粧を落とした素顔は予想通りというか、まったく変わらない。
恵茉に言ったら喜ぶどころか怒るんだろうな。俺の発言に、子供扱いされたと言って拗ねる時が何度かあった。
童顔がコンプレックスと言うが、このタヌキ顔が可愛いのに。眺めているだけで癒される。
ティーシャツにハーフパンツという俺に対し、恵茉はサラッとした肌触りのよさそうなパジャマ。ショートパンツの下から伸びる健康的な脚につい目がいってしまう。
恵茉はどういうつもりでいるのだろう。昼間にあんなキスをしたし、さすがに俺を人畜無害とは思っていないはずだけど。
先に俺がベッドに上がって横になり、棒立ちになっている恵茉を呼び寄せる。
「おいで」
なにもしないから、とは言えなかった。
恵茉は緊張した面持ちで俺の隣に横たわる。部屋の照明を落としアッパーライトだけにした。
「明日は結婚指輪を取りに行く以外に、予定は入っていないよな」
「うん」
「ひとつ提案があるんだけど」
恵茉がくりっとした目を向ける。化粧を落とした素顔は予想通りというか、まったく変わらない。
恵茉に言ったら喜ぶどころか怒るんだろうな。俺の発言に、子供扱いされたと言って拗ねる時が何度かあった。
童顔がコンプレックスと言うが、このタヌキ顔が可愛いのに。眺めているだけで癒される。