政略結婚ですが、不動産王に底なしの愛で甘やかされています
二度目のプロポーズ

 婚姻届けを提出した翌日はのんびり起床して、近所のベーカリーでパンを買って食べ、昼は肉が食べたいとリクエストを受けたので生姜焼きと味噌汁、サラダを作って食べた。

 私と同じで涼成さんも和食が一番好きらしい。

 それからハネムーンの計画を立て、夕方にジュエリーショップに注文していた結婚指輪を取りに行った。

 九月になっても暑さが続いているけれど、少しでも秋の気分を味わいたくて今日はキャメルの五分袖カットソーに、黒地でドッド柄の膝上フレアスカートを合わせた。足元は黒のローファーにしたが、店内に入った途端に後悔する。

 似合わなくても、もうちょっと大人っぽい格好にすればよかった。

 店内にいる女性は皆お洒落で品のある格好で、自分だけ浮いているように感じて居心地が悪くなる。

 店員から指輪を受け取っている涼成さんは、白いシャツの上にネイビーのジャケットを着ていて、黒のパンツと革靴は長い脚を一段と綺麗に見せていて今日もカッコいい。
< 61 / 137 >

この作品をシェア

pagetop