悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
たとえシナリオという運命が存在していても、そうなのかもしれないと思えた。
アメリアは、悪役令嬢なので誰にも受け入れられないと考えていた。
けれどミッシェルのことで勇気を出して外に出たら、気付けば周りのたくさんの人たちに受け入れられていた。
性格は、まんま前世の頃の自分だ。
そんな性格も含めて、エリオットは今のアメリアを好きになってもくれた。
『そういうところも好きだ』
ミッシェルとマティウスのプロポーズを見届けた舞踏会の日、エリオットの口から聞きそびれてしまった言葉。
エリオットは、素直になることをどんどん躊躇しなくなった。
城でちょっとした散歩デートをした時、彼から改めてそう聞かされた時は、顔から火が出そうになったものだ。
(そういうところも、好き、なんですって)
自分のことなのに、自分のことじゃないみたいににやけてしまう。
「ところでアメリア様は、エリオット殿下からお聞きになりまして?」
「え? 何がですか?」
聞こえた声に、口元を引き締めてハッと顔を上げた。
「ソフィア様、面白いのですわよ。ヒューゴ様とお手紙で仲を深めたようなのです」
ヴァレンティーナが、優雅にティーカップを持ってそう言った。
「それも、とっても大きな青い鳥ですの! エリオット殿下の執務室でお見かけたした時には、驚いたものですわ」
アメリアは、悪役令嬢なので誰にも受け入れられないと考えていた。
けれどミッシェルのことで勇気を出して外に出たら、気付けば周りのたくさんの人たちに受け入れられていた。
性格は、まんま前世の頃の自分だ。
そんな性格も含めて、エリオットは今のアメリアを好きになってもくれた。
『そういうところも好きだ』
ミッシェルとマティウスのプロポーズを見届けた舞踏会の日、エリオットの口から聞きそびれてしまった言葉。
エリオットは、素直になることをどんどん躊躇しなくなった。
城でちょっとした散歩デートをした時、彼から改めてそう聞かされた時は、顔から火が出そうになったものだ。
(そういうところも、好き、なんですって)
自分のことなのに、自分のことじゃないみたいににやけてしまう。
「ところでアメリア様は、エリオット殿下からお聞きになりまして?」
「え? 何がですか?」
聞こえた声に、口元を引き締めてハッと顔を上げた。
「ソフィア様、面白いのですわよ。ヒューゴ様とお手紙で仲を深めたようなのです」
ヴァレンティーナが、優雅にティーカップを持ってそう言った。
「それも、とっても大きな青い鳥ですの! エリオット殿下の執務室でお見かけたした時には、驚いたものですわ」