悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~2
エリオット同じ十八歳の、ロバート・クラレンス。認めてくれた今だって『妹にキスを強要するなよ!?』などと、いちいち煩い。

おかげで、人の視線があるところでアメリアを恥ずかしがらせて可愛がる、ということをしたいのに、今は目撃者が少ないところに限定されていた。

ロバートにとって、ルカなんて男は虫と同等だろう。

(ああ、またアメリアからキスが欲しいな)

思い出したら、途端に恋しくなってしまう。なんとも女々しい。

あのルカも、一度、自分の元に異動された当初のような迷惑を被ればいい――エリオットはストレスでそう思ったりした。


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