大人が無責任に自分の欲のまま産んだ不倫の子の苦悩がよく伝わってきました。誰より身勝手な由美の父親は最後までろくな言葉もなく逃げていったように思います。詫びの気持ちがあっても、それを伝える努力をしないのは逃げ!どこまでも卑怯な男だ。作中、博子は善人として描かれていないけど、気持ちは分かるなぁ。由美に罪はなくても、夫からなんのフォローもなく、祐実だって気持ち悪くて仕方ないのも分かる。自分の母親を裏切ってできた存在、簡単に受け入れられない。虐めたり、、は酷いけど、、。無関心になるのは無理もない。由美自身がしっかりしていてだからこそ可哀想です。大人の身勝手をすべて押し付けられて。そういったドロリとした背景を、しつこくなく表現されててすごいなーと思います。直哉も頼りなかったけど、成長してくれてよかった。今度は身の回り警戒して、由美を哀しませないように!