グリーンピアト物語~命を紡ぎ愛を紡ぐ奇跡~
こんなに広い部屋を一人で使ってもいいのだろうか?
「ここは、貴女のプライベートルームになりますので好きに使って下さい。一人でゆっくり過ごしたいときは、この部屋を使て下さい」
プライベートルームって…こんな贅沢が許されていいのだろうか?
「こちらへどうぞ」
驚いているのも束の間、別の部屋を案内されたセシレーヌ。
プライベートルームから少し離れた場所にある、広いベランダがついている南向きの部屋。
プライベートルームより広く、ゆったりくつろげるソファーとテーブルも広い。
本棚とクローゼットも広く、カーテンは落ち着くブルー系で統一されている。
床は赤いじゅうたんが敷いてあり、壁紙も爽やかな白い。
奥側に寝室が用意されていて、広いキングサイズのだダブルベットに、白いカバーがつけられている。
天井からは上品なシャンデリアが吊るされ、明るさもそれほど明るすぎないようになっている。
「ここは、私と2人の部屋になります。今日から、この部屋を使う事になりますから宜しくお願いしますね」
「はい…」
キングサイズのベッドなんて初めて見る…。
やっぱりお城の生活は、庶民には想像できないくらいだなぁ…。
部屋を案内されると、夕食の準備ができたと言われて食堂へ案内された。
今日はセシレーヌが来てくれたお祝いを兼ねて、ちょっとしたご馳走が作られたが、食べきれないほどの量ではなくシンプルに上等なお肉を焼いてくれて、デザートにケーキが用意されていた。
あまり悪阻がないセシレーヌだが、食べ過ぎてしまうとお腹の子供が大きくなりすぎてしまう為気をつけている。
ミディスも一緒に食事をして、楽しい夕食のひと時を過ごした。