最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
 そこには先ほど見た、金属か何かでできた大きな柱が地面に突き刺さった状態で立っていた。

「確か、あれを引き抜こうとしてたわね。と言うことは、抜ける? おねえさん! あの金属の柱みたいなの何⁉︎」

 私は今度は後ろを振り返り、未だに柱の影に隠れたまま、「やれー! そこだー! おしいー‼︎」と声援を送ってくれているおねえさんに向かって叫んだ。
 まさか自分に話が飛ぶとは思わなかったのか、一瞬身体をびくんと跳ねさせた後、おねえさんが金属の柱のことを説明してくれた。

「それは、この町に古くから伝わる伝説に登場する、戦神ガウスが使っていたとされる破城槌です‼︎ 戦神ガウスが悪神ワルイーヤーツを殺した後、その破城槌をこの地に突き刺し去っていったとされています‼︎」
「なるほど! おねえさん、ありがとう‼︎」

 何故かおねえさんは敬語になっていたが、この際そんな細かいことは気にしないでおこう。
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