最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
 こうしてできる限りの力を振り絞り、ブレイブたちが町に着いた頃には、三人とも息も絶え絶えだった。

 しかし、そこで町の中の異変に気が付く。
 異変と言っても、悪い意味ではなく、良い意味の異変だった。

 洞窟へ討伐に向かう前に、ゲッティンゲンの町に訪れた時も祭りの最中だった。
 今も明らかにお祭り騒ぎなのだが、その勢いが明らかに盛大になっていた。

 ほとんどの人が酒に酔い、多くの人が楽しそうに周囲の人と互いの友好を確認している。
 まるで何かめでたいことでもあったかのうだ。

 所々町の建物が崩れているところを見ると、魔獣の群れが襲ったというのは間違いなさそうだ。
 その魔獣の群れを上手く撃退できたから、こんなに陽気になっているのだろうか。

 そんなことをブレイブたちは思いながら、何が起きたか確認するため、酒の入っているであろう瓶を片手に持ったまま、ふらふらと歩く男に声をかけた。

「あの、ちょっと、いいかな? みんな、やけに陽気に楽しんでるようだが、何か良いことでもあったのか?」
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