最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
主要な目印や分岐点は描いてあるけど、それ以外の情報は皆無だ。
諦めて来た道を戻ろうと振り返った瞬間。
私は、すぐ近くに、大型の生き物の気配を感じて、そちらに身体を向け叫んだ。
「誰!?」
魔獣や魔族の中には、人間の言葉を理解したり、話したりする者も少なくない。
元々は同じ共通の言葉を使っていた種族から分岐していったためだとも言われているが、詳しいことは全く分かっていない。
「返事は……ないわね。でも、そこにいるのは分かってるんだから!」
うっそうと繁る木々が邪魔して姿は見えないが、かなり大きな生き物がいるのは間違いなさそうだ。
少し荒めの吐息が聞こえてくるから、距離も遅なくそんなに遠くない。
もし魔獣や魔族なら、討伐しておいた方がいいかもしれない。
強い魔物の周囲には他の魔物が集まりやすく、強い魔物を主とした群れを作りやすいと、ザードが言っていた。
私は用心しながら、枝葉を掻き分け、気配のする方へと歩いていく。
すると……
「あ!!」
思わず大きな声を出してしまった。
諦めて来た道を戻ろうと振り返った瞬間。
私は、すぐ近くに、大型の生き物の気配を感じて、そちらに身体を向け叫んだ。
「誰!?」
魔獣や魔族の中には、人間の言葉を理解したり、話したりする者も少なくない。
元々は同じ共通の言葉を使っていた種族から分岐していったためだとも言われているが、詳しいことは全く分かっていない。
「返事は……ないわね。でも、そこにいるのは分かってるんだから!」
うっそうと繁る木々が邪魔して姿は見えないが、かなり大きな生き物がいるのは間違いなさそうだ。
少し荒めの吐息が聞こえてくるから、距離も遅なくそんなに遠くない。
もし魔獣や魔族なら、討伐しておいた方がいいかもしれない。
強い魔物の周囲には他の魔物が集まりやすく、強い魔物を主とした群れを作りやすいと、ザードが言っていた。
私は用心しながら、枝葉を掻き分け、気配のする方へと歩いていく。
すると……
「あ!!」
思わず大きな声を出してしまった。