最強幼女のお助け道中〜聖女ですが、自己強化の秘法の副作用で幼女化してしまいました。神器破城槌を振り回しながら、もふもふと一緒に旅を続けます〜
木と木の間に、横たわるように、純白の毛の一部を真っ赤に染めた獣が居たのだ。
大きな怪我を腹部に負っているらしく、赤色の中心はどす黒く変色している。
獣は苦しそうに息を吐き出しながら、かろうじてといった様子で、私に目を向けた。
ちなみに、魔獣ではなく、獣と読んだ理由は、魔物特有の角が見当たらないから。
何故だかよく分かっていないけれど、魔獣や魔族は、みな身体のどこかに特徴的な角を持っている。
「ただの獣じゃなくて聖獣の部類かしら? それにしても酷い傷……待ってね。今治してあげるから!」
私はそう言いながら獣に近づこうとした。
その瞬間、獣から強い圧が発生し、脳内に直接声が響いてきた。
『近寄るな!! 騙されんぞ!! 手負いだからと言って、貴様みたいな小娘一人でどうにかできる我ではない! それ以上近づけば噛み殺してくれる!!』
「え……? すごい!! なにこれ!? おっもしろーい!!」
突然頭の中に響いた声に、私は興奮してしまった。
明らかに耳からじゃなく、何処から聞こえてくるのかもよく分からないけれど、はっきりと聞こえる声。
大きな怪我を腹部に負っているらしく、赤色の中心はどす黒く変色している。
獣は苦しそうに息を吐き出しながら、かろうじてといった様子で、私に目を向けた。
ちなみに、魔獣ではなく、獣と読んだ理由は、魔物特有の角が見当たらないから。
何故だかよく分かっていないけれど、魔獣や魔族は、みな身体のどこかに特徴的な角を持っている。
「ただの獣じゃなくて聖獣の部類かしら? それにしても酷い傷……待ってね。今治してあげるから!」
私はそう言いながら獣に近づこうとした。
その瞬間、獣から強い圧が発生し、脳内に直接声が響いてきた。
『近寄るな!! 騙されんぞ!! 手負いだからと言って、貴様みたいな小娘一人でどうにかできる我ではない! それ以上近づけば噛み殺してくれる!!』
「え……? すごい!! なにこれ!? おっもしろーい!!」
突然頭の中に響いた声に、私は興奮してしまった。
明らかに耳からじゃなく、何処から聞こえてくるのかもよく分からないけれど、はっきりと聞こえる声。