何度だってキミに、好きを届けたくて。
私は屋上の扉を思い切り開ける。

太陽の光が眩しい。

あまりの眩しさに一瞬目を閉じてしまう。

そっと目を開ければ、フェンスに寄りかかっている莉緒ちゃんの背中があった。

あの黒髪は莉緒ちゃんだ。



「莉緒ちゃんっ」



私は莉緒ちゃんに駆け寄り、その背中を思いきり抱き締める。

振り払われることを覚悟していたけれど、莉緒ちゃんは振り払うことはしなかった。



「ごめんっ。私、莉緒ちゃんの気持ち聞かないで、自分の気持ちばかり押し付けていたっ」

「乃亜……」

「だから、今更かもしれないけど、莉緒ちゃんの気持ち教えて欲しいのっ」



一気に言葉を発した私の息は切れていた。

肩が上下に動く。

莉緒ちゃんがどんな表情で、どんな反応をするのか正直怖かった。

心臓がバクバク鳴る。
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