何度だってキミに、好きを届けたくて。
「今日、莉緒ちゃんと喫茶店に行きたい……っ。」

「私もだよ! 行こうっ!」



私を抱きしめてくれる莉緒ちゃんの腕の力が強くなる。

私も思い切り抱きしめ返す。



「……あ。今日は夜ランニングできないって春佳くんに言わなきゃ」

「え、ちょっ、なにそれ!? 夜ランニングなんて、私聞いてないよ!?」



莉緒ちゃんに引き剥がされた私は質問攻めをされる。

私は順を追って莉緒ちゃんに説明すると、莉緒ちゃんは自分のことのように喜んでくれた。


興奮状態の莉緒ちゃんを見て、改めて私は莉緒ちゃんと友達でよかったと思ったんだ。

完全に授業はサボっちゃったけど、莉緒ちゃんと向き合うことができて良かったな。
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