何度だってキミに、好きを届けたくて。
「うんっ。一緒に頑張ろう!」



私たちはふふっ、と笑いあった。

大切にしたい人がいるって幸せなことだな、って本当に思う。


目の前にいる莉緒ちゃんも。

大好きな春佳くんも。

なんだかんだ、アドバイスをくれる眞尋くんも。

私に関わる人、全てが大切だ……。



「あ、」



幸せに浸っている私の頭の中に、突然浮かんだ作文のテーマ。

自分でも分かるくらい、ぱぁぁあっと輝いた表情をしていると思う。

そんな私に姿に首を傾げている莉緒ちゃん。

私は隣の椅子に置いてあった鞄の中から、原稿用紙とペンを取り出した。



「え、もしかして……」

「うんっ。作文に書きたいこと、思いついたの!」

「本当!? 良かったっ」

「莉緒ちゃん、ありがとう!」



莉緒ちゃんは『私のことはいいから、早く作文書いて!』と言ってくれた。

私は莉緒ちゃんのお言葉に甘えて、原稿用紙にペンを走らせる。
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