何度だってキミに、好きを届けたくて。
私は新たな原稿用紙を取り出し、作文を書きなおすことしにした。

そんな私の行動にびっくりした様子の莉緒ちゃんだったけど、私の性格も知っているからか、温かい目で見守ってくれていることが伝わった。


内容はほとんど変えない。

だけど、作文に込めたい気持ちを加えることにした。


もし、孤独を感じて苦しくなったら逃げ道を作ることも大切かなって。

春佳くんたちと出会う前の私は、本が友達だったから……。

”大切な人”ではないけど、本も私を”孤独”から救ってくれた”大切なもの”だから……。


30分ほどかけて、作文を書き終えた私。



「書けたよ!」

「おーっ。一気に書き上げたね!」

「うんっ。これで明日、提出する!」



喫茶店、来てよかったなぁ。

それからは莉緒ちゃんと恋のお話に花を咲かせた。
< 114 / 187 >

この作品をシェア

pagetop