何度だってキミに、好きを届けたくて。
「ちなみにどんなところが?」



恐る恐る聞くと、眞尋くんは私の頭を撫でていた手を止めた。

相変わらず、手は頭の腕に置かれたままだけど。



「思わず触れたくなるところとか。守りたくなっちゃうようなところとか」

「え……」



眞尋くんからそんな言葉が出てくると思わなくて、どう反応していいのか分からなくなる


じっと、見つめる私から目をそらした眞尋くん。



「わりぃ。恥ずかしいこと言った」

「い、いや、別にっ」



眞尋くんの手が私の頭から離れると思った瞬間。



「乃亜と眞尋、どうしたー……、って、え?」



春佳くんの戸惑いを含んだような声が聞こえた。

固まった状態の春佳くんの視線の先にあるのは、私の頭の上に置かれた眞尋くんの手。

だんだんと春佳くんの表情が険しくなっていくのが分かった。

そんな状況におろおろする私とは違い、平然としている眞尋くん。
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