何度だってキミに、好きを届けたくて。
「作文は3枚程度書けば大丈夫だからな!」
「じゃあ、なんでこんなにたくさんの原稿用紙を乃亜に渡すんですか」
隣を見れば、莉緒ちゃんが不服そうに口をとがらせる。
「練習用と下書き用と、清書用だ」
確かに、そう言われればこのくらいの枚数も必要かも。
昨年もコンクールに参加したけれど、結局、何度も書き直したから氷室先生にたくさん原稿用紙をもらったんだっけ?
氷室先生は本当に生徒のことをよく覚えてくれている。
莉緒ちゃんは納得していない様子だったけど、でも、国語科の先生に期待されていると思えばこれも嬉しいことだと思う。
「受験勉強もあるだろうが、頑張れ」
「はいっ」
「んじゃ、体育の授業もしっかりやれよー」
そう言って氷室先生は私たちの横を通り抜け、次の授業のクラスへ向かって歩いて行った。
莉緒ちゃんはその後姿に向かって舌を出していたが、莉緒ちゃんは氷室先生のことが嫌いなのだろうか。
分からないけれど、あえて聞く必要もないと思った。
人の好き嫌いは自由だもんね。
「じゃあ、なんでこんなにたくさんの原稿用紙を乃亜に渡すんですか」
隣を見れば、莉緒ちゃんが不服そうに口をとがらせる。
「練習用と下書き用と、清書用だ」
確かに、そう言われればこのくらいの枚数も必要かも。
昨年もコンクールに参加したけれど、結局、何度も書き直したから氷室先生にたくさん原稿用紙をもらったんだっけ?
氷室先生は本当に生徒のことをよく覚えてくれている。
莉緒ちゃんは納得していない様子だったけど、でも、国語科の先生に期待されていると思えばこれも嬉しいことだと思う。
「受験勉強もあるだろうが、頑張れ」
「はいっ」
「んじゃ、体育の授業もしっかりやれよー」
そう言って氷室先生は私たちの横を通り抜け、次の授業のクラスへ向かって歩いて行った。
莉緒ちゃんはその後姿に向かって舌を出していたが、莉緒ちゃんは氷室先生のことが嫌いなのだろうか。
分からないけれど、あえて聞く必要もないと思った。
人の好き嫌いは自由だもんね。