何度だってキミに、好きを届けたくて。
「病院、着いたわよ」
「あ、ありがとうございますっ」
お母さんは結局、”大切な何か”については教えてくれなかった。
気になるけど、今は春佳くんのことが心配だ。
私はお母さんと車から降り、駐車場を出た。
少し歩けば大きな病院。
ここに春佳くんがいるんだ……。
私たちは自動ドアをぬけて、受付の看護師さんに春佳くんの容体を聞いた。
「伊吹 春佳の母親ですっ。春佳は、今どこに……」
「すぐに担当医を呼んでまいりますので、少々お待ちください」
「お願いしますっ」
お医者さんが来るまで、私とお母さんは一言も喋らなかった。
消毒の匂いがする病院。
先ほどまでとは違った緊迫感。
感じたことのない恐怖。
こわばる私の体。
そんな私に気づいてくれたのか、お母さんは私の手をぎゅっと握ってくれた。
……お母さんの手も震えているように感じた。
看護師さんはすぐに担当のお医者さんを呼んでくれ、春佳くんの病室に案内された。
「あ、ありがとうございますっ」
お母さんは結局、”大切な何か”については教えてくれなかった。
気になるけど、今は春佳くんのことが心配だ。
私はお母さんと車から降り、駐車場を出た。
少し歩けば大きな病院。
ここに春佳くんがいるんだ……。
私たちは自動ドアをぬけて、受付の看護師さんに春佳くんの容体を聞いた。
「伊吹 春佳の母親ですっ。春佳は、今どこに……」
「すぐに担当医を呼んでまいりますので、少々お待ちください」
「お願いしますっ」
お医者さんが来るまで、私とお母さんは一言も喋らなかった。
消毒の匂いがする病院。
先ほどまでとは違った緊迫感。
感じたことのない恐怖。
こわばる私の体。
そんな私に気づいてくれたのか、お母さんは私の手をぎゅっと握ってくれた。
……お母さんの手も震えているように感じた。
看護師さんはすぐに担当のお医者さんを呼んでくれ、春佳くんの病室に案内された。