何度だってキミに、好きを届けたくて。
エレベーターに乗る私たち。
病室は2階。
エレベーターを降りて、ナースセンターの前を通ると”伊吹 春佳”と書かれた病室があった。
先生が病室のドアを開け、私たちを中に通してくれる。
ベッドの上で寝ている春佳くんの姿があった。
腕には点滴が繋がっていて、色んな機械も置いてあった。
お母さんが私の手を離し、春佳くんに駆け寄る。
「春佳……っ」
私はそんなお母さんと眠っている様子の春佳くんを、ただただ見つめることしかできなかった。
声が出なかった。
私も春佳くんに近づきたいのに、この空間が私の足を動かなくした。
「春佳の状態は……っ?」
「伊吹くんの検査は先ほど終わったばかりで、今は点滴を打って寝ています」
「それで、検査の結果は……」
「今回倒れた原因は病気の発作ですね。発作は今回が初めてですか?」
「はい……」
先生は手に持っていたカルテにお母さんから聞いた話を書き込んでいく。
先生とお母さんの会話が私の頭に入ってこない。
私は眠っている春佳くんを見る目たまま呆然としていた。
病室は2階。
エレベーターを降りて、ナースセンターの前を通ると”伊吹 春佳”と書かれた病室があった。
先生が病室のドアを開け、私たちを中に通してくれる。
ベッドの上で寝ている春佳くんの姿があった。
腕には点滴が繋がっていて、色んな機械も置いてあった。
お母さんが私の手を離し、春佳くんに駆け寄る。
「春佳……っ」
私はそんなお母さんと眠っている様子の春佳くんを、ただただ見つめることしかできなかった。
声が出なかった。
私も春佳くんに近づきたいのに、この空間が私の足を動かなくした。
「春佳の状態は……っ?」
「伊吹くんの検査は先ほど終わったばかりで、今は点滴を打って寝ています」
「それで、検査の結果は……」
「今回倒れた原因は病気の発作ですね。発作は今回が初めてですか?」
「はい……」
先生は手に持っていたカルテにお母さんから聞いた話を書き込んでいく。
先生とお母さんの会話が私の頭に入ってこない。
私は眠っている春佳くんを見る目たまま呆然としていた。