何度だってキミに、好きを届けたくて。
「伊織 乃亜さん。今回はおめでとう」

「……え?」

「君の作文がコンクールで最優秀賞を取ったんだよ」

「最優秀賞、?」



最優秀賞と言えば、その文字通り最も素晴らしい賞のことだよね?


私の作文が?

信じられない。

それに、作文のことなんて、すっかり忘れていたし……。


校長先生はにこにこしながら椅子から立ち上がり、机の上に置いてあったなにかを手に取った。



「最優秀賞、おめでとう」



そう言って差し出されたのは、作文コンクールの賞状だった。

”最優秀賞”と書かれた賞状。
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