何度だってキミに、好きを届けたくて。
「噂が流れているの。バスケの地区予選の日、伊吹くんが救急車で運ばれたって」
「……っ、」
「乃亜の反応を見る限り、本当なんだね……」
噂。
多分、男子バスケ部の誰かが他の生徒に話したんだろう。
春佳くんは学校の人気者だから、噂になるのも早いと思う。
よく考えれば、春佳くんが救急車で運ばれる姿を、たくさんの人たちが見ているんだから噂にならないほうがおかしいよね……。
「乃亜、他にも私に隠していることあるでしょ?」
「え、」
「あるなら言ってよ。私たち親友でしょ?」
……隠していること、ではないけど。
でも、莉緒ちゃんに言っていないことはある。
机の上に意味もなく置かれた私の手を、ぎゅっと握る莉緒ちゃん。
その手の温かさに、私は涙がこぼれそうだった。
話すつもりはなかったのに、思わず話してしまう。
「実は、コンクールに提出した作文が最優秀賞を取ったの」
「えっ。そうだったの!?」
初耳だった、と心底驚いた顔をする莉緒ちゃん。
私はそんな莉緒ちゃんに苦笑いをしながら、言葉を続ける。
「……っ、」
「乃亜の反応を見る限り、本当なんだね……」
噂。
多分、男子バスケ部の誰かが他の生徒に話したんだろう。
春佳くんは学校の人気者だから、噂になるのも早いと思う。
よく考えれば、春佳くんが救急車で運ばれる姿を、たくさんの人たちが見ているんだから噂にならないほうがおかしいよね……。
「乃亜、他にも私に隠していることあるでしょ?」
「え、」
「あるなら言ってよ。私たち親友でしょ?」
……隠していること、ではないけど。
でも、莉緒ちゃんに言っていないことはある。
机の上に意味もなく置かれた私の手を、ぎゅっと握る莉緒ちゃん。
その手の温かさに、私は涙がこぼれそうだった。
話すつもりはなかったのに、思わず話してしまう。
「実は、コンクールに提出した作文が最優秀賞を取ったの」
「えっ。そうだったの!?」
初耳だった、と心底驚いた顔をする莉緒ちゃん。
私はそんな莉緒ちゃんに苦笑いをしながら、言葉を続ける。