何度だってキミに、好きを届けたくて。
「それで月曜日の全校集会で発表して欲しいって校長先生に言われた……」
「凄いじゃん!」
「でも、発表は出来ない……」
「なんで!? もしかしたら、全校集会の日には伊吹くんも元気になって学校来れるかもしれないじゃん!」
『発表しなよ』という莉緒ちゃんだけど、私にはできない。
もちろん莉緒ちゃんの言うことも最もだと思うし、私も春佳くんに届けばいいなって思う。
例え、春佳くんが直接聞くことはできなくても、目が覚めたときに『全校生徒の前で発表したんだよ!』って言える自分がいたらいいな、って思ったりもした。
だけど。
「無理なの……」
「なんでよ、」
「……作文がないの。今朝、引き出しの中を見たら、作文がびりびりに破かれていて……」
読める状態じゃなかった。
びりびりに破かれていただけなら、もしかしたら繋ぎ合わせられたかもしれない。
だけど、黒のマジックで文章がぐちゃぐちゃに消されていた。
多分、破く前に塗りつぶしたんだと思う。
その悲惨な状態の原稿用紙を引き出しの奥から取り出す。
それを見た莉緒ちゃんは、ごくりと息をのんだ。
「凄いじゃん!」
「でも、発表は出来ない……」
「なんで!? もしかしたら、全校集会の日には伊吹くんも元気になって学校来れるかもしれないじゃん!」
『発表しなよ』という莉緒ちゃんだけど、私にはできない。
もちろん莉緒ちゃんの言うことも最もだと思うし、私も春佳くんに届けばいいなって思う。
例え、春佳くんが直接聞くことはできなくても、目が覚めたときに『全校生徒の前で発表したんだよ!』って言える自分がいたらいいな、って思ったりもした。
だけど。
「無理なの……」
「なんでよ、」
「……作文がないの。今朝、引き出しの中を見たら、作文がびりびりに破かれていて……」
読める状態じゃなかった。
びりびりに破かれていただけなら、もしかしたら繋ぎ合わせられたかもしれない。
だけど、黒のマジックで文章がぐちゃぐちゃに消されていた。
多分、破く前に塗りつぶしたんだと思う。
その悲惨な状態の原稿用紙を引き出しの奥から取り出す。
それを見た莉緒ちゃんは、ごくりと息をのんだ。