何度だってキミに、好きを届けたくて。
「そんな私は、自分が思う以上に、友達から大切にされていたことに気が付きました」



……莉緒ちゃん。

コンクール用の作文のテーマを決められない私に、ずっと寄り添ってくれたよね。

喫茶店に誘ってくれてくれたとき、『作文より莉緒ちゃんが大事』と言った私を怒ってくれたよね。


『 乃亜が作文と私を比べたからだよ』

『 乃亜が頑張ろうとしている作文も大切にしたい』って。


莉緒ちゃんはずっと、私の文章の力を認めてくれていた。

才能があるって言ってくれた。

きっと、私の才能を誰よりも早く気づいてくれていたよね。

私たちが中学1年生の時からずっと……。


私が自分に自信を持てると言えるのは莉緒ちゃんの存在があるからだよ。
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