何度だってキミに、好きを届けたくて。
「ありがとう」



それだけだった。

微笑む私に戸惑いを浮かべる彼女たち。


……やっぱり、”ありがとう”しか出てこないよ。

どんなかたちであれ、目の前にいるクラスメイトも他の人たちも、私の中学生活にとって必要な存在であることに変わりはない。


彼女たちのしたことが、良いこと悪いこととかではなくて。

全てが繋がっているから、今があるんだと思う。

それを全校集会を通して、みんなに伝わって。

こうして話ができることは、本当に幸せなことだと思う。

だから、ありがとう、なんだよ……。



「もしよかったら、今度私たちにも、作文の書き方、教えてね……っ」

「もちろんだよ!」



時間はかかってしまったけれど、こうしてクラスメイトたちと関われる日が来て本当に良かった……。
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