何度だってキミに、好きを届けたくて。

太陽みたいな君。

病室の前。

急に心臓がバクバク嫌な音を立てる。


春佳くん、眠っているかな。

起きていたら、なんて言えばいいんだろう。

久しぶり、とか?


でも、もし、目が覚めていなかったら……。

春佳くんが眠ったままだったら、私、泣いちゃうのかな。

考えるだけでも、泣きそうなのに……。


そんなことを考えていたら5分くらい時間が経っていた。


これじゃあ、怪しい人だよ……。

春佳くんの病室の前、立ち止まったままの私。

このままでは本当に怪しい人になってしまう、と思い、私はドアに手をかけた。


その瞬間。

手が持って行かれるように、ドアがスライドした。



「えっ?」



今。

ドアが勝手に開いたよね?

私はドアに手をかけただけで……。



「乃亜!?」



驚いている私を、さらに驚かせた声。

私の名前を呼んだ、その声の持ち主は間違いなく。



「春佳くん……っ」



顔をあげれば、病院の服を着た春佳くんが立っていた。


点滴につながれていない腕。

血色のいい頬。

私を見つめる春佳くんは、驚いた表情をしていた。


そんな春佳くんに思わず抱き着く私。
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