何度だってキミに、好きを届けたくて。
残された私たち。



「乃亜。作文の内容、聞かせてよ」

「……笑わないでね」

「笑わないよ」



春佳くんがそう言うから、私はもう一度、春佳くんにキスをした。


不意打ち。

そんな驚いた顔をする春佳くんに、届けたかったこと。



「春佳くん。私は春佳くんのことが大好き」



それと。

もうひとつ伝えたい想い。



「これからなにがあっても、春佳くんの隣にいるからね」



春佳くんがずっと太陽のように輝いていられるように。

沈んだときは私が、その光を見つけるから。


だから。

ずっと、私は春佳くんの隣にいる……。


忘れそうになったら、何度だって伝えるよ。

春佳くんのことが大好きだよ、って。



fin,
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