何度だってキミに、好きを届けたくて。
「じゃあ、今度見に来てよ! 今度、他校と練習試合があって、うちの学校でやるんだ」

「うん。行きたい……っ」

「ありがと! 乃亜が応援してくれたら頑張れる!」



胸がきゅんってなった。

私が行っても迷惑どころか、頑張れるって言ってくれる春佳くん。

ぱぁっと太陽が輝くような笑顔を私に向けてくれている。

その笑顔を、独り占めしてしまいたいと思った。


そんな私の頭をぽんぽんと撫でてくれる春佳くん。



「じゃあ、日にちと時間はまた伝えるな!」

「あ、ありがとう……っ」



そう言って春佳くんは立ち上がって、眞尋くんたちのもとへ走って行った。

頭を撫でてくれた春佳くんの温もりが、まだ残っている。

その温もりはいつか消えてしまうものだけど、消えてしまうならたくさん触れて欲しいと思った。

それに、私も触れたいと思ったんだ。



「莉緒ちゃん」

「ん?」

「私、春佳くんに告白する」

「えっ!?」



突然の私の宣言に莉緒ちゃんは心底驚いた様子だった。
< 28 / 187 >

この作品をシェア

pagetop