何度だってキミに、好きを届けたくて。
教室を出た瞬間、涙がこぼれ落ちた。

大粒の涙がぽたぽたと落ちる。

何度も何度も目をこするけど、止まることを知らない涙。


やっぱり、私なんかが春佳くんに告白なんてするべきじゃなかった。

春佳くんの言葉が何度も頭の中で繰り返される。

そのたびに胸がぎゅっと締め付けられたように苦しくなって、呼吸が荒くなる。


告白したこと……。

私、後悔しているのかな。

分からない。

でも、これで明日から今まで通り話すことができなくなってしまったら、私は告白したことを後悔すると思う。


もう、告白なんてしなきゃよかった。

振られるくらいなら友達のままがよかった。


やっぱり。

私は、告白したことを後悔しているのかもしれない……。
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