何度だってキミに、好きを届けたくて。
翌朝。

誰もいないしんとした教室から、窓の外を見る。

私の心を表したかのような、どんより曇り空。

今にも雨が降りそうで、余計に気持ちが沈む。


昨日は家に帰ってからもずっと泣いていた。

夕ご飯も食べずに泣いていた。

気がつけば朝になっていて、鏡を見れば目が腫れていた。

どうやって学校まで来たのかも覚えていない。

どうして今、席に座っているのかもわからない。

ひとつだけ分かるのは、昨日、春佳くんに振られたということだけ。



「はあ……」



今日はどんな顔をして春佳くんに会えばいいんだろう。

会いたく、ないな……。


何度目のため息かをついていると、ガラガラッと教室のドアが開かれる音がした。

空を眺めていた私はゆっくりと、教室のドアに視線を向ける。

そこに立っていたのは。
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