何度だってキミに、好きを届けたくて。
「もしかして、告白したこと、後悔している?」

「……」

「乃亜のことだから、そう思った」



後悔。

私の心に昨日からあった後悔の気持ちを当てられて、なにも言えなくなる。

なにも言えないということは肯定していることと同じだ。



「告白するって決めたのは乃亜でしょ」



莉緒ちゃんの口調は少し強かった。

だけど、怒っている感じはしなかった。



「自分でするって決めた告白を、後悔しちゃだめ」

「……っ、」



私を抱きしめてくれる莉緒ちゃんの腕の力が強くなる。



「頑張った自分を認めてあげてよ」



その言葉に、安心感に私は、こらえていた涙をこぼした。


頑張った自分……。

……そうだよね。

私っ、頑張ったよね……っ。



「莉緒ちゃ、ん……、ありがとう……っ」

「うんっ。乃亜はよくやったよ」



莉緒ちゃんの声が震えていた。

涙声に変わっている。

友達……、莉緒ちゃんがいてくれて本当に良かった。
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