何度だってキミに、好きを届けたくて。
第2章

変わりたければ変わればいい。

「おいっ。伊織っ」

「はいっ!?」



背後から大きな声が聞こえて、思わず振り返る。

びっくりしすぎて声が裏返ってしまった。

心臓もバクバクしている。

そんな私の後ろ……、春佳くんの席の横に立っていたのは眞尋くんだった。



「ま、眞尋くん……」

「さっきから呼んでんだから、早く返事しろよ」

「ごめん。その、気づかなくて」



大きなため息をつく眞尋くん。

そのため息にもびくっとしてしまう。

呼ばれてたのに気づかなかったから、怒らせちゃったかな……?
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