何度だってキミに、好きを届けたくて。
「なあ」

「……なに?」

「春佳となにかあった?」

「え……、」



直球すぎる眞尋くんの言葉。

春佳くんの席に座った眞尋くん。

眞尋くんは、私の目をじっと見ている。

なんだか、私の心にずっと引っかかっているものを見抜かれているような気がした。

春佳くんに振られたなんて、言葉にしたくない私は黙り込む。



「……はぁ。お前と春佳が元気ねぇと、こっちも困るんだよ」

「え……」

「俺、今、部活抜けてきたんだけどさ。春佳の奴、全然シュート決まらねぇの」



眞尋くんは言葉を続ける。



「他校と練習試合もあるっていうのに、上の空っていうかさ。……だから、春佳となにがあったか教えろよ」



他校との練習試合……。

体育の授業中に春佳くんが『乃亜が応援してくれたら頑張れる!』と言ってくれたことを思い出す。

だけど、春佳くんが部活に集中できていない。


……私のせいだ。

私が告白なんてしたから、応援するどころか、春佳くんを部活に集中できなくさせている。
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