何度だってキミに、好きを届けたくて。
「なにがあったんだよ」



眞尋くんの射貫くような目に、私は嫌でも答えざるを得なかった。



「私、春佳くんに、告白したの。……振られたけど」

「……っ、!」

「春佳くんが部活に集中できなくなったのは、きっと私のせいだよね」



眞尋くんが目を見開いた。

私が告白したことに多分驚いているんだろう。

口を半開きにして固まった状態の眞尋くんに苦笑する。



「私なんかが告白なんてしたから、春佳くんにも、他の人にも迷惑かけちゃった」

「……」

「ごめんね」



この会話を続けたくなくて、私は席を立つ。

ロッカーにある鞄を肩にかける。

せっかく声をかけてくれた眞尋くんには申し訳ないけど、帰ろう。

そう思って私は教室のドアに向かって歩く。



「今度の土曜日、午前10時。場所は、この学校の体育館」



教室に響き渡る眞尋くんの声。

思わず足を止める。


眞尋くんの言葉の続きを聞きたくないような。

でも、聞きたいような、そんな不思議な感情にかられる。
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