何度だってキミに、好きを届けたくて。
「でさー。その市川さんがさ、」
校門で莉緒ちゃんの恋バナを聞いていると、昇降口からぞろぞろと大きなカバンを持ったバスケ部員たちが出てきた。
私たちはなんとなくおしゃべりをやめた。
10人ぐらいで歩いているバスケ部の集団の中に春佳くんはいるかな……。
そう思って目を凝らしていると、集団の真ん中には春佳くんと愛美さんが並んで歩いている姿を見つけた。
仲良さそうな2人の姿。
春佳くんは先ほどの悔しそうな表情はなく、いつもの明るい表情で笑っていた。
なんだか、その姿を見ていると心がもやっとした。
自然と作ったこぶしに力が入る。
「なんか、女マネの取り巻き集団みたいな光景だね」
「……」
莉緒ちゃんは黙ったままの私にハッとしたのか『ごめん』と謝った。
でも、その通りだと思ったから、私はなにも言えなかった。
校門で莉緒ちゃんの恋バナを聞いていると、昇降口からぞろぞろと大きなカバンを持ったバスケ部員たちが出てきた。
私たちはなんとなくおしゃべりをやめた。
10人ぐらいで歩いているバスケ部の集団の中に春佳くんはいるかな……。
そう思って目を凝らしていると、集団の真ん中には春佳くんと愛美さんが並んで歩いている姿を見つけた。
仲良さそうな2人の姿。
春佳くんは先ほどの悔しそうな表情はなく、いつもの明るい表情で笑っていた。
なんだか、その姿を見ていると心がもやっとした。
自然と作ったこぶしに力が入る。
「なんか、女マネの取り巻き集団みたいな光景だね」
「……」
莉緒ちゃんは黙ったままの私にハッとしたのか『ごめん』と謝った。
でも、その通りだと思ったから、私はなにも言えなかった。