何度だってキミに、好きを届けたくて。

週が明けた月曜日の朝。

学校に行くと、春佳くんの姿はなかった。


『部活なのかな？』なんて勝手に思っていると、春佳くんは体調不良で休みと氷室先生が朝のホームルームで伝えてくれた。

春佳くんはときどき学校を休む。


心配だな……。

昨日の夜ランニングで風邪ひいちゃったのかな？


そんな心配をしつつ、ホームルームが終わると私は引き出しから原稿用紙を取り出した。

作文を書こうとペンを走らせていると、目の前に人影を感じた。

顔を上げると、腕を組んだ眞尋くんが立っている。



「どうしたの？」

「春佳からの伝言。”今日はなし”って伝えてくれって言ってたけど……。なんのこと？」



今日はなし。

きっと、夜のランニングのことだよね。

私は不思議そうな顔をしている眞尋くんにランニングのことを話した。