何度だってキミに、好きを届けたくて。
「まあ……。正直言えば、乃亜は一体どうしたいの、って思っちゃうかも」

「私は……」



キーンコーン。

ホームルーム開始のチャイムが鳴る。

氷室先生が教室に入ってきたので、私たちは話を中断せざるを得なかった。

気まずい空気が流れたまま、私たちはそれぞれの席に着く。


きっと、莉緒ちゃんに嫌な思いさせたよね。

私はどうしたらよかったんだろう。

考えることが多すぎて、頭がパンクしそう……、と思っていると後ろから肩をたたかれる。


振り返ると、春佳くんが私に小さく折りたたまれたメモ用紙を渡してきた。



「読んでみて」



私は曖昧に頷きながら、前を向く。

膝の上で、折りたたまれたメモ用紙を開く。

そこには何度見てもきれいな春佳くんの字が並んでいた。
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