真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛


「羽入さんが俺のために選んだ水着……!?」

「見てくれるって約束したでしょ?」

「そうだけど……い、今ぁ!?」

「うんっ、早く下も見てほしいな~?」

「いやいやいやいや、ちょっ、タンマ!」

「わぁっ」


 前に突き出した一悟くんの手のひらが、わたしの胸の形を変えた。


 瞬間、一悟くんはこの世の終わりかのような表情に早変わり。


「うわあああ! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」

「お、落ち着いて? もっと触ってもらっても平気だよ?」

「代わりにおお俺も脱ぐんでっ! ゆるしてくださいっ!」


 ガバッと豪快にシャツを脱ぐ一悟くん。


 冷静な判断、できてないなぁ~。


 せっかくスイッチ入っても、ちょっと刺激を足したら元に戻っちゃうんだ。


 うんうん。わたし、わかってきたよ~。


 じゃあ次は、どうやったらまたスイッチ入るか探していかないとねぇ?


 えっとね、とりあえずわたしがやりたいことをやるね?


 たった今披露された、適度に引き締まった一悟くんの~……。


 お腹の辺りをツンツンしてみた!


「ふふ、カチコチだ~……♡」

「――――」


 \プッツーン/


 え? な、なに?


 今、何かが切れるような音がしなかった?


「ちょっともう、無理です。無理なんで、ほんと。勘弁して……」


 ゆらゆらと一悟くんがわたしを見下ろしてくる。


 目に光が宿っていない。


 あれ、わたしやらかしちゃったかな?


「……いちごく、」

「早く」


 低い声と共に強く手首を握られる。


 触れたところがやけどしそうなほど熱い。



「早く……入ろ。全部見せて?」



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