真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛


 一悟くんがスカートのファスナーに手をかけて、ジ、と降ろす。


 わたしは完全に水着の姿になった。


「あー……かわいい……」


 獣の目で食い入るようにいろんなところを眺められてしまった。


 体温がじわじわと上昇してくる。


 見られてもいいし、触られてもいい。


 だけど、この熱だけはどうにも恥ずかしかった。


 強引に引っ張られ、お風呂の中に入れられる。


 すぐにシャワーの水が降り注いできて体全体を濡らした。


「体、洗ってあげる……」

「っ、んん……」


 一悟くんの大きな手があちこちを撫で回す。


 腕も、太ももも、お腹も……。


 身体中を滑る熱い手のひら。


 優しく触れてくれているからこそ、くすぐったさが我慢できない。


 くらくら、しちゃうよ……。


 わたしの足は力をなくして、その場にペタンと座り込んでしまった。


 頭上のシャワーが止む。


「……羽入さん」


 目の前でしゃがんだ一悟くんは、まだ上の服しか脱いでいない状態だった。


 ズボンは水に浸って色が濃くなっている。


 動きにくくないのかな。


 手を伸ばして彼の膝に手を乗せる。


< 115 / 167 >

この作品をシェア

pagetop