真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛
というよろしくないわたしの心を察したのか。
「……大好きだよ」
抱き締めながら追加攻撃を仕掛けてくる一悟くん。
もう、だめ……体に力が入らない……。
ふにゃふにゃになってベッドに体を沈める。
顔が埋まるのは一悟くんの枕。少し呼吸しただけで肺いっぱいに一悟くんの空気が溜まった。
し、幸せ……。
頭がふわふわして考えがまとまらない。
気持ちよくて、あったかくて。
どうにかなっちゃってるのは、わたしの方だ……。
「ちゅ……ん、すき……」
一悟くんは耳を重点的に、キスの雨を降らせる。
「ふ……あは、かわいー……」
「んぅ、いち、ごく……、」
「うん。もっと気持ちよくするからね……だいすき、すきだよ」
「ひ、っ、も……や、ぁ」
「やめないよ。羽入さんが可愛すぎるから」
こんなのずっと、もらってたら。
なくなったときどうすればいいの……?
「こっち向いて?」
「ぁ、っ……」
「ちゅーしよ」
貪るように口を塞がれる。
その合間にも愛の囁きが忘れられることはなく。
「ふ、んぅ……っ、は、ぁ」
「可愛いね、ちゅ、ん、すき、すきすきすき……」
冷房の効いた部屋で、シャワーを浴びた意味を問いたいくらい、じっとりとした服が擦れ合い続けた。