真っ赤ないちごくんの可愛い溺愛
一悟くんがかっこ悪かったときなんてないのになぁ。
いつもかっこよくて、可愛くて、わたしの頭をいっぱいにしてくれて。
幸せで満たしてくれるのに。
「ふっ、んん……」
「ん、はぁ、ほんと、夢みたいだ……」
「現実、だよ……?」
「へへ、うん……もう知ってる」
一悟くんとたくさんキスしてると何も考えられなくなってくるけど、今だけはその気持ちよさに抗わないといけない気がした。
わたし、なんにも気持ちを伝え切れてない。
好きってことだけじゃなくて、もっとちゃんとしたこと、言いたい。
「いちごくん……あのね」
「なに?」
「慌ててる一悟くんは可愛いと思うし、優しい一悟くんは素敵だと思うし、わたしを求めてくれる一悟くんはかっこいいと思うんだぁ……」
「へ」
「だからどんな一悟くんでも、わたしには魅力的に見えてるんだよ……?」
かっこ悪くなんてないんだよ。
という気持ちが伝わったかはわからないけど、
「……じゃあ俺は、ずっとかっこいいってことになっちゃうよ」
一悟くんはそう小さく呟いて、顔を首筋に埋めてきた。
「あ……っ」
ベロリとなめられる。
ま、またキスマーク付けられるのかな……?
この間の痕も、まだ少しだけ残ってると思うんだけどなぁ。
軽く身構えてみても、あの吸われる感覚はなかなかやってこない。
「っ……?」
あれ……?